第2章

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終わった…。 ユキ姫は落胆した。 せっかく外へ出たのに、おじゃんになってしまった。 早くて今すぐ、遅くても明日の昼までには城へ返されてしまう。 「びっくりしたのは僕の方だよ。洞穴から出たら、明日お披露目兼結婚相手探しパーティーをするはずの白雪姫様がいるんだもの。」 と、猟師さんは言う。 それだけ知っているということは、確実に城の者である。しかも結構いい位の。 ますます絶望が深くなる。 太ももの上の握りこぶしに力が入り震える。泣きそう。 「…無理には聞かないよ」 そう言って猟師さんの手が優しく肩に触れた。 「大変だったね。ユキ姫。今晩はゆっくりお休み。」 猟師さんは穏やかに笑った。 私はうまく声が出ないのでコクリと頷いた。 梅昆布茶を呑んだ。私が常備しているものと同じ味だった。 それにホッとしたのか、一気に眠くなった。 すると猟師さんが 毛布をかけてくれたのでそのままソファで寝ることになった。 眠たい頭の中で 今は早く寝て明日は早く起きて、さっさと外へ出よう 想定外のことはあったけどやることは変わらない そう意気込んで私は眠りについた。
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