第2章

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「んー…」 目を覚ますと 太陽の光が燦々と差し込んでいた。 今、何時? 腕時計を見ると 『15時10分』 どれだけ寝てたんだ私。 とにかく早く荷物持って出ないと!と思い立ち上がると バタン ドアの音がして 「ああ、やっと起きたね。」 一仕事を終えたような清々しい顔をした猟師さんが帰って来てしまった。 「もしかして今起きたばかり?良いタイミングだったなあ」 嬉しそうに笑う猟師さん。 私の気分と反比例。 「そうだ、パンを買って来たんだ。好きなの選んで食べよう。 お腹空いたでしょ?」 結構ですと返事をする前にお腹が鳴った。 「このメロンパン、人気なんだって。」 差し出される。甘い匂い。 焼きたてのメロンパンという不可抗力。 仕方ない。 寝起きの動かない頭でもわかったことがひとつある。 猟師さんは 良い人だ
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