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コケてしゃがんだら、目が合った。
…男の子のようだ。
「えーっと…」
口ごもっていると
「早く質問に答えろよ。」
ため息をつきながら言われた。
「はい…。」
その高圧的な態度に、おそらく年下なのに、なぜか敬語が口から出る。
男の子がギロリとこちらを睨むので、私は怯む。
「その、雨宿りしてました!だから泥棒とか空き巣とかじゃないです!」
普段使わない笑顔と身振り手振りを遺憾なく発揮した結果
変なテンションになり、かえって怪しくなる。
「…ふーん、で?」
挙動不審な私に動じず冷たい目で男の子がこちらを見る。
で?
って何なのさ。
と一瞬パニックになる。
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