第3章

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「言いたいことがあるならさっさと言えよ。ブス。」 男の子が言う。 「なっ…!」 いくら不審とはいえ初対面の見ず知らずガールにそんなこと言うなんて… 何で口が悪いんだ。 「アンタがそこにいると俺が濡れるから、そこ、どけよ。」 よく見ると後ろにドアがある。 「それはすみませんでした…。」 私がスッと避けると男の子は鍵を出しドアを開く。 「あのう」 「何。」 レスポンスの睨みが効いていたので 「雨が止むまで軒下に居させてもらってもよろしいでしょうか?」 何重にも敬語を重ねてしまう。 「は?」 男の子は侮蔑した目でこちらを見た。 うわーん
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