第3章

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何で私はここに居るんだろうか。 パチパチ… 暖炉の木が燃えて弾ける音がする。 どういうことなのかよく分からないが、私は今 例の男の子の家にいる。 雨宿りすらも拒否されたと思ったのに 何故か中に入れられた。 雨宿りOKしてくれるだけでよかったのに…と思っていたが 激しい運動後とか悪天候とかのことを考えると、やはり暖かい部屋というのは素晴らしい。 暖かいのでウトウトしかける。 すると ダンッ!!! すごい音がしたので眠気が少し遠のいた。 「…何寝てんだ。アホ女。」 男の子がイラっとした顔でこちらを見てる。 ひえええええ。 「すみませんでした!」 正式には寝てないが、もしかしたら寝てたかもしれないので慌てて謝る。 「…別に。」 そう言って男の子はお茶を飲む。 …自分だけ。
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