第3章

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まあ、それはいいけど。 「で?」 男の子が言う。 何が? さっきから気になってたけど、主語と述語使って欲しい。 「…と、言いますと…?」 勇気を出して真意を探ろうとする。 「だから、なんであんなところにいたか聞いてんだよ。わかるだろ普通。頭悪いな。」 だったらそう言え。とユキ姫は思ったが倍になって返ってきそうなのでやめた。 「森で迷子になってしまい、さまよっていたら雨が降ったので、偶々見つけたこの家の軒下で雨宿りをしてました。」 端的に経緯を説明すると 「ふーん、で?」 と男の子は言う。 で?と言われたところで それ以上もそれ以下もないんだけどなあ…。 あ、そうだ。 「あっと、わ、私はユキといいます。歳は16で南の方から来ました。」 おそらく忘れてたので自己紹介をする。
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