第3章

9/10

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
「…その後は特に何も…」 ない。いくら頭の中を探しても考えてなかったことに対しての答えなんて見つからない。 「バカだろ。」 手痛いのは図星だからである。 私は押し黙ってしまう。 この場面で『はい私はバカでーす!』と開き直れる性格ならどんなに良かったか。 言われたら不快だけど。 チッ…チッ… 時計の針の音がやたら大きく聞こえる。 沈黙が深いから相対的にそうなっちゃう。 するとコタローくんが立ち上がり、背中越しに 「…まあ、その、なんだ。決まるまでここに居たら?」 と言った、 「ほへっ!?」 私の口からは本当にバカな声が出た。 するとコタローくんが振り返り言った。 「ただし、条件がある。」
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加