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安息も束の間。
物音をやたら立てながら戻ってきて、机の上に叩きつけるようにお金を置く。
「…これで食糧買ってこいよ。」
コタローくんはすごく不機嫌そうに言う。
感じ悪っ。
と露骨に態度に出すのも面倒だと直感で悟ったので
「…はい。」
と生返事。
「…チッ。」
また舌打ち。
そして立ち上がる。
どうやら外へ向かうみたいだ。
玄関のノブに手をかけたところで、コタローくんが言う。
「あー、あと、ソレ、俺もういらないからやるわ。」
バタン。
ドアが閉まる。
ソレって…
コレ?机の上の板チョコ(食べかけ)?
ちらりと見る。
板チョコのいい匂い。
それにつられてグーとお腹が鳴る。
だけど
チョコレートの断面にはコタローくんの歯型がくっきり。
いらない…
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