第4章

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時計を見ると今は朝の7時半。 今買い物へ行っても店は開いていないだろう。 とりあえず部屋の掃除をすることにした。 まずは台所の掃除。 食事担当である以上、滞在時間が長そうだからだ。 さあやるぞ!と一歩踏み出そうとした時 つるっ。 床に落ちていたビニール袋ですべって尻もち。 「いたた…」 なんでこんなところにビニール袋が… と思いつつも危ないので拾う。 そこには 昨日食べたピザの画像。 パッケージには『冷凍ピザ』。 近くには『冷凍ギョーザ』の袋も落ちていた。 コタローくん、昨日は数少ない食糧でもてなしてくれていたんだ。 こんなフラフラしてる私なんかに。 朝叩き起こされてちょっとイヤな気分になっちゃったけど、私もその好意に答えないといけないな と思った。 たとえ冷凍ピザとギョーザの消費期限が2週間前に切れていたとしても。
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