第4章

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「ありがとうございましたー」 買い物を終え、店を出る。 1000円札は聞いたことのない名前のお米2キロとおつりの18円に変わってしまった。 18円じゃおやつも買えない。 後で追加のお金を貰わないと…とか考えながら家に帰る。 家に帰るとコタローくんがいた。 ちょうどよかった。 「あのー…」 「メシは?」 遮られた。 そして要求。 「えと…今から作ります。」 「俺蕎麦が食べたい。それ以外はいらない。」 その言葉に、抱えているお米を落としそうになった。 落とさなかったけど。 2キロが足に落ちたら痛いから。 「蕎麦は…」 「ないなら買ってきて。」 「お金が…」 「さっきやったじゃん。」 この人にはお米2キロが見えないのだろうか。
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