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あの継母様のことだ。
あの継母様とノリが合う相手を選ぶに決まっている。
コミュニケーション強者というのはそういうものだ。
現に継母様の侍女達はほぼああいうノリだ。
そして私はリア充な男も苦手だ。騒がしいし、リア充な女に輪をかけて無神経なことを言うことがあるから。
そんなウェーイな相手と原則一生添い遂げないといけない未来。
それが私に耐えられるだろうか?
いや
耐えられない。
だから出ていく。
結局のところ、城を出るという結末は変わらない。
違うのは、結婚があるかないか。
けれど身勝手なことをするなら
私は少しでも私の幸せになる方向へ行きたい。
否、行かないといけない。
父様や亡くなった母様、そして継母様のためにも。
そう決意を固め、私は城の明かりに背を向け
歩き始めた。
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