第1章

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あの継母様のことだ。 あの継母様とノリが合う相手を選ぶに決まっている。 コミュニケーション強者というのはそういうものだ。 現に継母様の侍女達はほぼああいうノリだ。 そして私はリア充な男も苦手だ。騒がしいし、リア充な女に輪をかけて無神経なことを言うことがあるから。 そんなウェーイな相手と原則一生添い遂げないといけない未来。 それが私に耐えられるだろうか? いや 耐えられない。 だから出ていく。 結局のところ、城を出るという結末は変わらない。 違うのは、結婚があるかないか。 けれど身勝手なことをするなら 私は少しでも私の幸せになる方向へ行きたい。 否、行かないといけない。 父様や亡くなった母様、そして継母様のためにも。 そう決意を固め、私は城の明かりに背を向け 歩き始めた。
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