若菜1~再会~

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ここだ… バスから降りて記憶をたどりながら探して十分ほど、彼女の住んでいる家… いや、家というより豪邸を見つけることが出来た。 立派な門がまるで僕の侵入を拒絶するように立っている。 表札には綾崎と書いてあるため間違いないはない。 ここは彼女、綾崎若菜の家だ。 はぁ~ 深呼吸をしてから門についているベルを鳴らす。 が、音がしない。連打してみるが鳴っていないようである。 んなっ、此処まで来たのに… 試しに門の扉を横にスライドさせると、ガラガラと音をたてながら開いた。 「すいませ~ん、お邪魔しますよぉ~」 不法侵入にならないように声を出してみるが、誰も来る気配がない。 すると庭の左側から矢が当たる音がした。 いってみるか… 進んでいくと白い幕があり庭を区切っている。 ヒュンっと矢が風を切る音がした。
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