1人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
ここだ…
バスから降りて記憶をたどりながら探して十分ほど、彼女の住んでいる家…
いや、家というより豪邸を見つけることが出来た。
立派な門がまるで僕の侵入を拒絶するように立っている。
表札には綾崎と書いてあるため間違いないはない。
ここは彼女、綾崎若菜の家だ。
はぁ~
深呼吸をしてから門についているベルを鳴らす。
が、音がしない。連打してみるが鳴っていないようである。
んなっ、此処まで来たのに…
試しに門の扉を横にスライドさせると、ガラガラと音をたてながら開いた。
「すいませ~ん、お邪魔しますよぉ~」
不法侵入にならないように声を出してみるが、誰も来る気配がない。
すると庭の左側から矢が当たる音がした。
いってみるか…
進んでいくと白い幕があり庭を区切っている。
ヒュンっと矢が風を切る音がした。
最初のコメントを投稿しよう!