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「ところでいつまでこちらに?」
「明日には東京に帰らないといけないんだ」
明後日は月曜日であるため通学しなければならない。
学生の宿命である。
「そうですか…」
若菜は残念そうに視線を机に落とした。
「でも、また来月には京都に行くよ」
「本当ですか?」
若菜の顔が明るくなる。
「うん、絶対に」
僕は嬉しくなって強く頷いた。
「あなたにまたお会いできるなんて思いませんでした…」
若菜は噛み締めるように呟いた。
「若菜に会えてよかったよ
しかも泊めてまでもらってさ」
手紙の事は言えなかった。もしも若菜ではなかったら僕はどうすれば良いかわからない。
「嬉しい…」
若菜は頬を染めた。
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