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『大切な話がある、そこに座って話を聞いてほしい』
キッチンにある机、二人でご飯を食べていた机に彼女を誘い椅子にを座らせる。ここに二人揃ったのはいつぶりだろう…ふと何故か思った。
何度も頭の中で繰り返して試行錯誤して決めた言葉。
感情的になってはいけない。
そう心で制御しながら、話していく。
『僕達最近すれ違うことが多いと思うんだ。』
話を切り出すこの言葉は何度考えても良いものが浮かばず結局こういう言葉になっしまった…。
『なに? 別れたいの??』
察した彼女からのきつい一言、僕は別れたくはない。
だけどこの言い方はどういう事なんだろうか?
彼女が浮気をしてるのではないかということは、言わないで別れようと思っていた。
彼女に好きな人がいるなら、僕との別れを嬉しく思うと思っていたんだ。
けど、これじゃあ言わないという選択肢は無いみたいだ…。
『今日、電話がかかってきたんだ。僕の友人から…
君がほかの人と歩いている所を見たって…』
言葉を選ぼうとして、言葉がどぎれとぎれになってしまう。
デートなんて言えなくて…浮気してるだろなんて言えなくて…
なんて自分が女々しいんだろうと
机の下で拳を強く握る…
そうしてないと、みっともなく泣きそうだったから。
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