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あれから、何かわからない恐怖感にずっと襲われていた。
だが、時間が経てば自然と腹が減るもので
コンビニで買ってきたお弁当を早々と完食した。
味は全くしなかったが。
そして、腹が満たされれば睡魔がやってくるようで。
あれだけ寝ていたというのに、瞼が重くなってきた。
寝室に行こうか?
だが、昼間のほんの少しの隙間が忘れられない。
近くのビジネスホテルにでも行こうか?
いや、給料日前に合コンに行ったので出費は控えたい。
このまま寝ずに過ごそうか?
いや、明日は仕事だ。寝ないわけにはいかない。
「あっ!」
そうだ、正体を掴めばいい。
もしかすると、これは俺の勘違いなのかもしれない。
その勘違いという証拠があれば、何も気にすることなく日常に戻れるのではないのだろうか。
そういえば、理由は忘れたがビデオカメラがどこかにあったはず…。
あったあった。
寝室は何だか怖いから今日はソファで寝よう。
俺とリビングの扉が映るようにして…。
よし。
大丈夫。何も映るはずがない。
なぜなら全て俺の気のせいだから。
さあ、携帯のアラームをセットして。
寝よう。
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