13人が本棚に入れています
本棚に追加
毎朝セットしている携帯のアラームがジリリリリと部屋中に鳴り響いた。
昨日あのままソファで寝てしまったのだ。
『毎日』で設定しているアラームのおかげで、俺はいつも通りの時間に起床することができ
人類の文明の発達は素晴らしいものだと感じた。
いつも通りの時間に会社に行き
いつも通り仕事をこなす。
いつもと変わったことなんて特に無かった。
明日にはまた合コンがある。
何かネタになるものは無いのかと
いつもより少し気を付けて行動してみたが成果は特に出なかった。
「あれ?」
廊下を歩いていると会議室の扉が開いていた。
おかしいな、この時間は会議なんて無かったはずなんだけど…。
ああ、もし今この会議室の扉を閉めた瞬間何か面白いことが起これば…
だが、“面白いこと”の具体例が自分の中で出てこない時点でだめだとすぐに諦めた。
一応中を確認したが、そもそも電気すら付いていないこの会議室に誰がいるのだろう。
俺はパタリと扉を閉めた。
最初のコメントを投稿しよう!