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気がつくと朝だった。
「あれ?あ、ああ、昨日家に帰ってすぐに寝てしまったんだ…。
いいや、今日は仕事も休みだしこのまま寝ていよう…。」
ポツリと独り言を呟き、もう一度眠ろうと目を閉じた時にハッとした。
昨日、鍵、閉めたっけ?
慌てて玄関に行くと
鍵はしっかり閉まっていた。
ああ、よかった。
そういえば昨日扉が開く様な不気味な音がしたんだっけ?
しかし、鍵は閉まっており、心配することも無さそうだったので、もう一眠りしようと
体を方向転換した時、玄関から一番近い部屋の扉が少し開いていることに気がついた。
「あれ?ここは物置だから普段は開けないのに…。
昨日酔って開けちゃったのかな?」
俺はパタンと扉を閉めて寝室へ向かった。
何時間程眠ったのだろうか。
近くにあった携帯電話で時間を確認すると
17時24分の文字。
もう夕方だ。一日中寝ていたんだ。
腹が減ったな…。
今日は近くのコンビニでお弁当でも買おう。
そう思い、俺はベットから立ち上がり、顔を洗うため洗面所へ向かった。
廊下へと通じる扉を開けると、何か違和感がある。
何だろう
この違和感は…。
答えはすぐにわかった。
トイレの扉が開いていたのだ。
どうして?
朝起きて、玄関まで行った時には気がつかなかったのに…。
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