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ピチャピチャと
音を立てる濃密なキスに
「ンッ……ンン」
水を差すように聞こえる咳払い。
「――仕上がりました。これで全てです」
ベッドルームの影
書類を持って立っている小さな影。
「ありがとう満くん。君はホント……有能でいい子だ」
初めから
こうすれば良かったんだ。
無能な当主には
いつの時代も能ある参謀が必要で。
それは僕の場合
インテリな執事見習い。
「一ヶ所坊ちゃんのサインが必要なところが――」
「ああ……今行くよ」
僕の為に惜しみなく尽くしてくれる
可愛い子――。
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