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江崎君は悪者ではありません、しかしながら善人ではないのです。二律背反した彼は実態がありません。肉体がないのです。透明人間という訳ですね。もうあんなことやこんなことがし放題です。江崎君はそんなことは「絶対に」しませんが。
私は江崎君が嫌いです。というか、怖いのです。彼は私と血を分けた兄弟でもあり、とてつもなく人脈が広くて、太刀打ちができないからです。だからうまく接していかなければなりません。と、思うのはいいのですが、現実問題、私は絶賛敵対中なのです。
困った。これは困りました。もうほとほといい加減にしてほしい。
何故、彼と私はこんなにも意見が合わないのでしょうか。私以外のもとはすぐ仲良くなるのにそっぽを向かれるは、なんなら敵意を向けてくるのです。
ヘルプミー。ヘルプミー。猫の手も借りたいくらいダメダメ。
ですが、見ていてください。必ず私は江崎君と仲良くなってみせます。
そんな江崎君と――「社会」という生命体との日々のお話を書いていきます。
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