［SW］個人案

キトゥン

確保された後、秘密結社の一員であることから処刑も検討されたが、直接誰かを殺傷したわけではなく、まだ子供であったことから更生の監視という寛大な処分になった。当時7、8歳。
一年の施設暮らしの後、子供がいなかった軍人一家に引き取られる。物音に過敏に反応したりしきりに周囲を気にしたり、秘密結社時代の影響とみられる問題もあったが、初めて触れる家族の暖かさのおかげか順調に回復していった。ある時軍人に連れて行かれ、初めて見た海に強い羨望を感じる。その後、度々海を見たがるようになる。
引き取られてから5年目を迎える直前、自分を引き取ってくれた軍人が魔物討伐の遠征に参加、未帰還となる。最初は強いショックで自閉気味になるが、なんとか持ち直す。
翌年には軍人との一番の思い出である海を守りたいと、コネで海軍に入隊する。秘密結社の一員であったことは教官達しか知らなかったが、女であることや子供であることを理由に同期から執拗な嫌がらせを受ける。それに耐え、優秀な成績を出して海軍の正式な一員となる。当時13歳。