ホピン

2/2
前へ
/33ページ
次へ
エアストを含め、国の広域に生息する小型で草食性の魔物。全高は成人男性の膝ほど。 前脚は地面を掘ったり木に登ったりするため爪が鋭くなっている。後ろ脚二品を交互に跳ねさせるようにして移動し、その速度はさほど速くない。 一匹あるいは兄弟二匹のオスと数匹のメス、子供達で群れをつくる。オスは生後二年ほどで群れを離れ、新たな群れをつくる。メスを求める戦いに敗れたオスや、オスを失った群れは縄張りを持てず、放浪することになる。 エアスト島では基本的に森の中でしか出くわさないが、特に収穫期になると縄張りを持っていないと思われる個体が畑を荒らしに来る。さほど強くはないため農家の人間が駆除を行うことも珍しくないが、鋭い爪に引き裂かれて死亡することもある。 その弱さゆえ、新米傭兵の訓練相手にされることが多い。だが的としては小さいことと、速くはないがちょこまかと動くことから苦戦する。苦労なく倒せて半人前。 肉は食料に、皮は小物入れに、骨は何かに利用される。 名前は三段跳びの要領である「ホップ・ステップ・ジャンプ」のホップから。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加