10 寮を出るまで

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※※ ※ …… 好きな人にやられると快感で頭がおかしくなるんじゃないかって程、気持ちいいって、かなたが教えてくれたあの日から何度か、やった… 狭いベッドに重なるように寝そべる。 『智樹、気持ち良かった?』って聞くかなた。 オレは仰向けで目を閉じ頷く。 …2回抜かれた。 1回目はかなたの興奮した声を聞いているだけですんなり抜けた。 はぇーよ!って言われたけど…我慢出来なかった。 で、今は続けて2回抜かれ…ズーンと重くなった体でかなたの横に寝てる。 「かなたは?」って枯れた声で聞いた。 『凄く良かったよ』って言って時計を見た。 「なんかあんの?時間気にしてるけど?」 『あぁー 父さんから電話くる筈なんだけど』 オレはベッドに座り 「え?  おじさんから?」 『ん、』 「じゃ 掛かってきたらさ、オレ下で夕飯の片付けしておくよ」 『それはオレも一緒にやるから、風呂入ってれば?』 「どっちでもいいけどさ」 って言ってかなたに視線を向けるとオレを見て口元だけに微笑みを浮かべた。
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