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『な、オレ…1学期が終わったら寮を出る事にしたんだ』
って風呂から出て隣に座る智樹に話す。
智樹は(はぁ?)って…目を見開き
「え? 何言ってんの?」ってオレの顔を見た。
だからオレも智樹を見る。
「なんでぇ?なんで寮を出るの?」
『もうさ、オレも高2じゃん、家からだって通えるし…』
オレの顔から視線を外さず見つめる。
「 … 」
『オレが居なくても平気?』
「 … 」
何か言いたそーな顔が…キツく目付きでオレを睨む
こんな時に可愛いと思ってしまうオレ…
もう少し困らせたい気がして黙り込んでた。
智樹…早く何か言えよ…
空気が止まってた…
智樹が大きく息を吸うまでは…
ゆっくり息を吐きながら話し出す…
「…オレ、 平気だから… 学校で会えるし…」
視線を外さず怒りの声でそこまで言って黙り込む…
『 智樹は平気なんだね?』
オレは意地悪く聞く。
オレを睨む目が輝きを増す…
「……平気、だよ…」
目に涙が溜まりだす…
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