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「まい どーたー いず ぷりてぃひっぷ!」
親父が突然にそんなことを言い出した。
伊織先生が、俺の写真を撮るためにスタジオに招いてくれたのだが、良君と大と徹はともかく、保護者で着いてきた親父が『瑠璃くんの魅力はどこ?』って訊かれて血迷った英語を話しやがった。
つか、自分の子供の魅力を訊かれて、『尻』というアホな親父がいていいものだろうか?
呆然とする俺らを横に親父は続ける。
「瑠璃のひっぷを是非メインに!瑠璃のひっぷの写真集なら私は三冊買います!」
なんか、涙が出てきた。
この人、本当に俺の親父?
一応、俺と良君は女体化していて、振り袖を着ている。
まぁ、俺は母さんに着せられたのだが、良君は多分、自腹でノリノリで着ているのだろう。
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