第四章 反撃

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「……少々目立ちすぎたようだ」 騒がしい周りを見てトーマは困惑する。 「少々どころじゃないわね」 大きな騒ぎになっていることにイオリは気づく。 「君達!」 城の方から聞き覚えのある声がする。 「あ、さっきのドラ兵士」 息を切らしながら先程の兵士が現れた。 トーマは怪訝な顔をする。 「町を救ってくれてありがとう。 王が呼んでいる。 来てもらおうか」 呼吸を整え兵士は言う。 「いやだ……とは言えないみたいだな。 リオの依頼も途中だしな」 面倒臭そうにトーマは頭をかく。 「ありがとう」 兵士を筆頭に三人は城内へと向かった。 *** 城内に通された三人は大きな扉の前にいた。 「失礼いたします。 町を救ってくれた者たちをお連れしました」 兵士は大きな扉をゆっくりと開く。 「君たちが町を救ってくれたのか?」 玉座に王と王妃が座っている。 王と王妃はそれぞれをゆっくりと見た。 「結果的にそうなる」 コクリとトーマは頷く。 「あの場で兵士さんたち待ってたら死人が出てましたよ?」 溜息混じりにイオリは言う。 「本当にすまなかった。 ありがとう」 王と王妃はゆっくりと立ち上がり頭を下げる。
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