2017年2月

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17日、珍しくデイの日と言うのに早く準備が出来た母。 8時半より前に表で迎えを待つ。 珍しい事もあるもんや、雪でも降らんかったらええけど。 今日は、税理士さんの相談日、今回から受け取りは出来なくなったらしいけど、こんなチャンスは無駄にはせん。 母がやけどをしているので、医院で治療薬を貰い、デイのセンターに持って寄り、申告へと、流れを考えながらトイレに入りかけた。 電話が鳴る。 義姉様から、兄が今、救急車で日赤に運ばれている。 詳しい事は又後で連絡する。 兎に角、急いで用事を片付けて、10時からの申告相談も9時には見て貰えた。 途中、姪が泣きながらお父さんが……しゃくり上げ、嗚咽で言葉に成らない。 あかんかったんか、アンタがしっかりせんとお母さんはもっと取り乱しているやろ? おばちゃんも直ぐにそっちに向かうから。 申告用紙そっちのけで電話をする。 税理士さん、申告どころじゃ無い、急いで行ってあげて下さい。 いや、書き込みだけ済ませたら行きます。 凄いスピードで計算をして、書いてなかったところを書き込んで印鑑を押すだけにして下さった。 ものの10分と掛からないのは何時もやけど、気をつけて、自分が事故とかしないように、十分注意をして行って下さい。 優しい言葉を下さった、思わずお名前を尋ねていた私。 藪中さん、申告以上に人の優しさが嬉しかった。 余りにも急で頭の中が収拾がつかん。 走りながら、落ち着け落ち着けと自分に言い聞かす。
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