――1章 新たなる日々

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◇ ◇――環菜  湊と出会ってから1年が経とうとしていた。 ・・・1年前。あたしたちの出会いは最悪だった・・・。  2年前あたしはきっと将来結婚するんだろうな・・・何て思うような相手に出会うことができた。名前は佐伯将人。あたしが変な男に絡まれてるところを助けてもらい付き合い始めた。そんな将人を高校1年の8月に目の前で起きた交通事故で亡くした。  辛くてどうしようもなくてどん底にいたあたしの目の前に突然現れたのが湊だった。まるで将人が生き返ったかのようなそっくりなその姿にあたしは我を忘れて思わず“将人”って呼んで湊に冷たくあしらわれた。  ちょうどあたしと出会った時の湊は初恋だった美琴さんと連絡が取れなくてイライラしている時だった。彼女が湊を捨て(?)目の前からいなくなったからだ。  そんなあたしたちが同じ部屋に目を付けた所から状況が変わった。あたしも湊も目を付けた部屋を譲らなくて、あたしのおじいちゃまの提案で“シェアハウス”の名目の“同棲”を始めた。
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