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─「冬馬ー!そろそろ起きないと遅刻するんじゃなーい?」
母親の叫ぶ声で一気に目が覚めた。
急いで着替え、リビングまで走る。
すると、急いだ自分に対して、母親はゆっくり朝食を食べている最中だった。
「あ、結構早かったのね。いつもより遅いから心配したけど、まだ時間あるわよ。」
本当に心配したのか?と思いたくなるほど呑気な母親を前に、俺は少し溜め息を吐いて、用意されていた朝食を食べようと椅子を引いて座った。
そのとき、ピンポーンとチャイムが鳴った。
「……誰だろー?」
そういいつつ応対しに行った母親をよそに俺は食べ続けた。
すると、
「冬馬ー!拓真くん来ちゃったー!早く食べ終わりなさーい!」
と母親の声。
まじか。急がなければ文句の嵐……!
そう思った俺は先ほどよりも速いスピードで準備を終わらせ、行ってきまーすと言って玄関を出た。
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