俺は総受けになりたくないから・・・

２

「理事長、黒谷です。転校生連れてきました」

「どうぞ、入ってください」

「さ、夏目私とは一旦ここでお別れです。また後で会いましょう」

二度と会いたくねーよ

「失礼します」

う、わぁースッゲーイケメン・・・

「水沢くん、どうぞ座ってください」

「あらぁ、ありがとうございます」

「・・・は？水沢君・・・？」

あああああ！！！これが普通の反応だよね！！すごい顔で見られてるぅぅ！！！

「どうかしましたぁ？私に何かついてますぅ？」

だが、このキャラを貫いてやる！！

「・・・・・・宗司が言ってた印象とだいぶ違うな・・・」

「あああああ！！！父さんと知り合いなんだったぁぁ！！今の忘れてください！忘れて、忘れろ！！」

この人から今のオネエ口調を父さんに伝えられたら笑いのネタにされる！

「・・・事情を聞いてもいいかな？」

「・・・転校生は何故か受けになるらしいんで、確実に手を出されないのはオネエなんじゃないかということに気が付きまして・・・」

「つまり、さっきのオネエ口調は演技なんだね。」

「はい・・・。父さんには言わないで！！からかわれる！！」

「・・・君は宗司に似てないね。宗司だったら襲ってきたやつ全員返り討ちにするんだろうな・・・」

ああ・・・父さんだったらあり得る・・・・