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どしよう...思わず逃げ出してきちゃったけど、見つかったら殺されちゃうよね..?帰りたいのに、こんな訳の分からない場所から家に帰るなんて無理だよ..でも、帰るしか無いよね!
悪魔1「おい、人間だぞ!w」
悪魔2「こんな所に迷い込んでくるとは間抜けな人間だw」
悪魔1「こいつ食っても平気だよな?食っちまおうぜww!」
「いや!」
私は腰が抜けてその場から逃げられなかった。悪魔達は私に近づいてくる。
こんなところで死ぬなんて嫌だよ..
もう、おしまいなのかなぁ..私。死んじゃうのかな..?お母さん今から私もそちらに行きます...
と、その瞬間
悪魔1「グハァッ!」
零「貴様ごとき低属悪魔が調子に乗るな。」
零さん!やっぱり追ってきたんだ..零さんが来たら、悪魔達の態度が慌ただしくなった。
悪魔1「零様!?な、何故貴方のようなお方が..このような場所に居られるのですか..?」
悪魔の質問に対し、零は不快そうに答えた。
零「観て分からぬのか?低悪魔..こいつは俺のもんだと言っているのだ。勝手に食おうとするな、食って良いのは俺だけだ。」
何よそれ!やっぱり殺しにきたんだ..!
悪魔2「こ、これはこれは失礼いたしました。なんと詫びれば良いのやら..」
零「詫びなどいらぬ..」
悪魔2「さすが零様!このお国を束ねるだけある。」
国?じゃあ、ここは日本では無いの?確かに建物の作りは洋風が多くて、日本ぽくないけど、日本でもそんなところはあるはず..
零「だが、貴様らのしたことは感心ならんな。俺の者に手を出したということは、俺に背いたと言う事だ..」
悪魔「そ、そんな零様!たかが人間ですよ?零様と人間の小娘なんて比べものになりませんよw」
零「貴様ら..口の利き方を考えろ」
零「消えろ..」
その時零さんの表情から笑顔が消えた。そして、零さんの手からは黒い渦のような物が出ていた。零さんの手が悪魔達に触れた瞬間悪魔達は一瞬にしてミンチになり、ちりになって消えてしまった。この時私は初めてここが自分の知ってる国でもなく、零さんは悪魔なんだと確信した。
零「おい」
いやだ!私もさっきの悪魔達みたいに殺されてしまう! 逃げなきゃ殺される!
そして逃げようとした私の手首を零さんが掴んだ。
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