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「…黒川…あんた何者だ…？」
質問がこっちに切り替わる辺り、頭はいろんなことがぐるぐる回ってるんだろう。
そこでフッと笑って答えた。
「愚問だな。もう既に分かっているんじゃないのか？」
「……っ！」
「ハハッ！…いいね江原さん。とりあえず、黒川がいないときは俺の言うことに従ってくれ。」
「…館長。どういう意味だ。俺だってあんたの言いなりだが？」
「ま、その方がいいだろ。俺は江原さんの信頼は得られてないはずだ。」
「……腹黒い言葉だな。」
質が悪い。
俺が使った言葉をまんま使うとは。
ギロリと一睨みすれば、肩をすくめておちゃらけた表情。さらにイラッと。
「では館長、ここは頼みました。俺はこれから最大の敵とやりあう予定だからな。」
「ああ、聞いてる。PSPとだって？あの隊長は化け物だとか噂があるらしいぞ？大丈夫なのか？」
「…は。あんたが言うか？その台詞。」
「何だそれは。俺がいかにも化け物みたいに言うな。」
「違いないだろうが。…じゃ、あとは宜しく。江原、ここで大人しくな。また来る。」
この場は"館長"に任せ、俺はPSP本部と、あの化け物･大崎蒼依対策を考えるためにアジトへ戻った。
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