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施設内のラボ、そこで見付けたマイクロチップをフィルターにかけ中身を確認。
数分後に出た答え。
「どうやって行くんだ。こんな場所。」
「そうっすね。多分、海?」
「…なるほど。海に潜った洞窟の奥か。」
「そうとしか考えられませんよ。戦時中、こんな岩を掘り進める時間も体力もない。
ならばと海に潜って隠し場所を探すと、運良く見付けた洞窟。
これを見てください。横穴、縦穴、横穴。つまりここは空気がある空洞のはず。」
「そこにプルトニウムがあるってことか。確かめる必要があるな。
とりあえず館長に報告し、状況の説明を。あとは館長が勝手に手を回すだろ。」
予想通りの地図。
ただそこは海外の上侵入困難。
お宝の場所は分かったとして、その回収をどっちが早くするかどうか。
とりあえず長谷部義之に。
「……野郎……」
地下へ到着した途端、ピタリと足が止まる。
さっさと消えた理由はこれか。
そこで見たのは、先ほどまで共にいたはずの江原ら五人は、地下最奥部の部屋に移動されていた。
そして長谷部義之は一人で先ほどの部屋に。
館長は既に断定している。
恐らく、あの一言で。
ということは、今ごろ答えを出しにかかっているところだろう。
ならば、
「ボスのところに行くのは夜だな…」
結果的に巻き込まれる運命の俺。
一つ溜め息を吐くと、長谷部義之がいる部屋へ向かった。
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