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「うわっ!…うわぁああ!」 「うるせーよ。お前もこうなりたいか。」 「…っ!」 「契約破棄終了だ。行くぞ。」 「えっ…どこに…」 「さて、どうするか。館長の許に戻ってお宝発掘を待つか、あのバカが証言していた江原喜美子のアンドロイドを潰しにいくか。」 「証言?…そんなことは…」 「言ってただろ。江原喜美子を見たと。江原学の証言が本当なら、あいつが見た江原喜美子はアンドロイド確定だ。 それがどういう意味か分かるか。」 「…え…意味?」 「Xは化学者江原喜美子を大事にしたかったはずだ。しかし殺した。 その理由は、恐らく江原喜美子の反抗。殺したのは邪魔になったから。 そして、殺したとしても欲しいものは手に入っていたから用なしだった。」 「アンドロイドは既に出来ていた…」 「ああ。ただ、殺したあとに気付くミス。江原学に連絡していないってことは、そのアンドロイドは声の出ない欠陥品だ。 江原喜美子ならば機械音声ではなく、人間のような音声を作れたんだろうが、本人は死んでいるからそれも叶わない。 …まぁ、ここまでは雑談だが。 本題はXがなぜアンドロイドを欲しがっていたのか。どこで使う気だったのか。」 「…そこまで調べていたんですか。」 「半分はな。もう半分は、このボスをはじめとするボスたちから集めた情報を元に繋ぎ合わせた予想だ。」 「…この人たちは全部知ってた?」 「まぁな。…よし。とりあえず館長の許に戻って、アイツをもう一度締め上げよう。 それから…江原チカ…あいつに接触するか。計画立てねぇと。行くぞ。」 「え!これ、放置するんですか!」 「当たり前だ。俺の殺しの処理は元々コイツらの仕事だ。その処理をするヤツがいないんだから、ほっときゃいいんだ。」
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