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そう思っていると、突如入ってきたメール内容に目を開く。 "Bee" 裏業界じゃ、この名前を知らないものなど存在しないだろう。 しかし、タイミングが良すぎじゃないか? 「どうした黒川。」 「…Beeが接触を。」 「Bee?…あの毒針野郎か。」 「ボスを始末したあとの接触か。臭うな。奴の情報、何かあります?」 「どこかでかいボスを見付けたってことくらいだな。確かPSPが血眼になって捜してたから警察の方がその辺の事情は詳しいだろう。」 「…PSP、ね。」 「お前がボロ負けしたあのPSP。」 「…どいつもこいつも無駄口が多いな。じゃあまだ捕まってないってことか。」 「そういうこと。しかし相手はPSPだからな。…もしくは。」 「…泳がせてる、か。」 どちらかと言えば後者が有力だろう。 PSPは裏組織のために作られたような機関だ。情報収集はPSPの命。 特に本部にいる例のTOP4には、比類ない権限が与えられ、それを仕切るPSP長官には最高機密を扱える"level6"の権限がある。 情報に関して言えば、世界中どこを捜そうが奴ら以上のものはない。 あのCIAやSISが頼るくらいなのだ。 「…フッ。混乱してるか?」 「PSPのTOP4は読めないからな。」 「放っておけ。そのうちお前に有力な情報が回ってくるだろ。」 「どういう意味だ。」 「大崎蒼依率いる本部の連中が動こうとするとき組織は警戒を強める。逐一見張ってれば、ボロを出すのは素人の方だ。」 「…フッ…確かに。」
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