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そう思考を巡らせていると、Beeが思いもよらぬことを言ってきた。
「乗った方がいいぞ?お前、噂じゃXを追っているんだろう?」
「……………」
「そのX、もしかしたら俺は接触したかもしれない。欲しい情報だろ?」
「口で軽々しく言う野郎ほど信用ならないな。」
「ハハッ!ひでぇな。」
「逆の立場ならお前も俺を信用しないだろ。」
「確かに。じゃあこれなら?」
Beeが指笛を響かせた。
すると、警戒していた多方面から三人が姿を表した。
その他の気配は……ない。
「これはお前の用心深さの末だ。俺と認識したとき、すぐに殺し合いになるかもと俺が警戒したから匿ってただけ。
お前に手出しするためじゃない。元より、こいつらがお前に敵うわけないだろ。」
「……………」
「これでもダメか?ならばもう一つ。こいつらも俺も、Xに消されかけた恨みを持っている。
だが、殺せそうで殺せない。そんなときお前の噂を聞き、組んだ方がXの始末ができると思ったまで。」
「……恨みとは。」
「俺は恋人、こいつらは身内を殺られた。理由は服従するための制圧。」
…納得はいく。しかも目を見れば分かる。
恐らく本当の理由だろう。
だが、相手はBee。
もう一つ信用をつけるため、懐から銃を抜いてBee他三人に狙いを定めた。
その三人は挙動不審に慌て出す。
しかし、微動だにしなかったBeeは、俺から目を離すことも持っているであろう銃を抜くこともなく。
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