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パシュッ!
極めつけの一発を放つ。
騒いだ三人を自分の身で隠すように手を広げ、俺を見据えるBee。
それでも銃は抜かれない。
「信用出来ないなBee。」
「…フッ。そんな奴が狙って弾を外すかよ。」
「……………」
「……頼む。INEVITABLE.」
"組織のボス"で俺を釣ったとは言え、"個人的"な依頼。
俺の"ボス"はBee本人のようだ。
プライドの高い"殺し屋"が"頼む"と口にするほどの事態。
「…俺との契約はお前にとっては高いぞ。それでもいいのか。」
「…分かっている。」
「……………」
「裏切らない、嘘をつかない、Xの情報。心得ている。既に俺たち四人の署名と血判を押した契約書もある。
こいつらのことは俺が証明する。…取るぞ。」
俺の安心のため動きをゆっくりとし、一言添えて懐に手を入れ用紙を一枚取り出した。
そこには確かに血判の押された契約書。
俺が契約時にいつも書いているそれと同じ内容。
目を閉じ溜め息を一つ。そして銃口を下げると、四人からも安堵の息が漏れた。
「…それで?」
「計画がある。…場所を移動したい。」
契約書をその場に置くと、四人は踵を返し背を向けて俺から離れていった。
人の気配がなくなり、その契約書を取って見ると、用紙の下方、変色部分を確認。
太陽に向け、紫外線を当てると出てきた文字。
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