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果たしてボスがこの時間に片付けを済ませることが出来るか。 …多分、出来る。 悔しいくらいの有言実行を俺は見てきた。 …ただ、間に合うかと言われたら否。 考えてもこっちはギリギリだろう。 精神を集中し、やるべきことを頭にとめ、計算し、計算し、計算し。 裏の裏の裏まで読んである程度満足したら、儀式の如く銃を触る。 胸に手を当て、触れる金属を握る。 それからマガジンの確認。 念のため、予備を二つ。 足首にサバイバルナイフを仕込む。 ♪♪♪♪♪♪ 《10分程で到着 Bee》 準備ができたあと、車を流しながら数十分。ようやくBeeから連絡があった。 「…さて。行くか。」 倉庫のすべては記憶済み。 "出入り口"については、あの人も理解できているだろう。 計算された俺の思考。 イレギュラーは、ない。 その確信の元、罠となる倉庫へ。 「はじめましてINEVITABLE?」 「…江原チカか。」 「そうだよ!」 入る寸前、屋根から降る声。 そこには、楽しそうに笑うガキの姿。
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