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「!!」
Beeを止めることができなかった。
だが、Beeだけ見張る訳にもいかない。
この状況下では俺も狙われているからだ。
案の定、俺を目掛けて突っ込んでくる輩があらゆる場所から視界に入る。
瞬時に人数を確認し、ターゲットを選択。
…狙いは俺に銃を向けている近距離のお前だ。
そいつに向かってトップスピードで走る。
「…野郎!」
指の動きから目を離さず走り、その動きが力を入れた瞬間に真横へ。
放たれた銃弾は俺を通り越し、向こうの倉庫の壁に当たった金属音がした。
「…あああっ!!!」
「!」
軌道を修正し、近距離のターゲットに裏拳で殴りながら悲鳴の確認。
(…跳弾か。間抜けな)
倉庫の壁に当たった弾が勢いをつけたまま跳ね、一番近い男に当たった様子。
腹を押さえて踞った。
「おい!殺せよドアホ!!!」
「…っ!」
先程の攻撃で大量に返り血を浴びたBee。
俺が裏拳で仕留めた男の上に飛び乗ると、逆手に持ったナイフを鎖骨上窩に刺し、それを臍に向かって一気に引き裂いた。
引き裂かれたそこに手を突っ込み、
「…俺を殺そうとする奴の末路だ!殺し屋を舐めるなよ?
……あ?どうした?来ないのか貴様ら。」
千切れるとはこういう音なのか。
言葉には言い表すことができない奇妙な音と共に取り出されたのは、今まで繋がれていたはずのヒトの心臓。
それを握り潰し、破裂させ、血液を辺りに散らすと、連中に向かって投げた。
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