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「俺はそうやって名前を広めた。組織は計算通りに俺に興味を持った。
そうして出来上がったシナリオは"INEVITABLEを獲得できた組織は最強"
…だろうな。味方に対して俺は守る方に徹するから。ただしそれは条件付きだが。
条件を守れなかったものは容赦なく潰す。組織もろとも、雑魚に至るまで消す。それが俺のルールだ。」
「そのルールで得られたものは何?」
…ふ。このガキ。
ここまで食いつくか?
…いや、情報が欲しい故、だろう?
なかなか楽しませてくれる。
「Xについての情報だ。」
「X?……アハハ!アハハハ!」
「…何がおかしい。」
「だったらそれは失敗じゃない!だっていまだにXを捕まえていないどころか、その正体だって見抜けてない!」
「……………」
「残念!ハズレだよお兄ちゃん。チカはXじゃないからね。」
「……………」
「行き詰まっちゃった?どうするのコレから。」
「……フッ。」
「………何?何笑ってるの?」
「…行き詰まった?…俺が?」
「……………」
「分かってんのか小娘。Xは元々俺だったんだぞ?」
「今聞いたし。」
「その意味は、現在のXとは違う。」
ニヤリと笑みを浮かべる。
対称的に無表情になった江原チカ。
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