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「…やっぱり帰って来ればよかったな。一人で怖かっただろ。悪かった。」
「ううん。大丈夫って言い張ったのは私の方だし。さっきはごめんね?」
「気にするな。」
ゆっくり椅子に座らせ、俺はキッチンへ行ってコーヒーメーカーのスイッチを押した。
山ほどある考えなければいけないこと。
その中に含まれる"美和子"事情。
蒸気を立てて香りたつマシンを見ながら、頭の中でカレンダーを思い浮かべる。
……そういえば、そろそろ……
状況もいい頃。慰めにもなる。
一つ溜め息を吐き、出来上がったコーヒーをマグカップ二つにいれて美和子の許へ。
「ほら、飲んで落ち着け。」
「ありがとう。」
一口飲んだところでテーブルにカップを置く。
再度俺と向き合わせると、ゆっくり顔を近づける。
重ねた唇。それをさらに深くしていき、しまいには美和子を持ち上げてベッドへ。
「…簡単に他の男に触らせるな。」
「…永悟…」
「お前は俺の女だ。」
「…フフ…ヤキモチ?」
「うるさい。」
多少乱暴に服を脱がせ早急に身を沈めた。
何度も「好きだ」を繰り返しながら。
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