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「…江原チカ…か?」 「excellent!」 「…つまり、ボスは元々江原チカが臭うと分かっていて、恵さんと池辺さんに命令したんですね?」 「その通り。」 「……タバコ、いいですか。」 「どうぞ。」 …冷静になれ。 …落ち着け。 頭で何度も繰り返し、タバコに火を着け、それを思いっきり吸い込んだ。 一歩間違えればINEVITABLEが崩壊だ。 踊らせているはずの俺が踊らされている。それをボスが阻止した事実。 …元は江原チカ。 たった10歳の女の子に翻弄されている。 「"虐待"は自作自演ってことですか。」 「だろうな。犯罪者は自分を守るために被害者になる。それが普通だね。」 「…なるほど。でも腑に落ちない。」 「と、言うと?」 「相手は10歳のガキ。裏で恐れられているこの俺を、ここまで翻弄するとは考えられないです。 Xが裏で操っていることは分かってるんですね?」 「…ホント、賢いね。もうその答えまで辿り着いちゃったんだ?」 永橋主任は苦笑いし、続き画像を再生。
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