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《閲覧注意》 血というのは独特の匂いがある。 何度も目にし嗅いできたが、そうそう好きになれない匂いだ。 だが、こうして血を浴びれば慣れる。 慣れは最大の味方だ。 それでも"それ"に酔狂しないように理性と冷静な頭を残す。 酔狂してしまえばただの殺人鬼に成り下がるだけだ。 だからこそボスは度々俺に確認する。 『自分の目と心を信じ、信念に従って行動する』、これが俺の基本概念。 こいつらはただの"悪"だ。 人から金を騙しとり、脅迫して金をもらい、集めた金は更なる犯罪を繰り返すための軍資金になる。 要らなくなった奴を殺し、邪魔な奴を消す。 こんな奴らなのに、なぜINEVITABLEに依頼が来ないのか疑問だった。 ボスを守ろうと襲いかかる連中を次々に斬り、その場には肉塊と成り下がった奴の部下が転がっていた。 「初めて使うが、ここまで切れ味がいいとは思わなかった。気に入った。」 「…ひ……あ…」 「…なんだよ。いろいろ漏らしてんぞ?大丈夫か?」 「…や、やめ…」 「お前さ、俺を甘く見すぎ。」 「ぎゃああああ!!!!」 涙も鼻水も小便も垂らした"ボス"は、腰が抜けたのか逃げることさえしなかった。 それもそうだろう。今の俺は、肌の色も服の色も見えない。 それに、こいつの部下は全員消えた。腕が立つと言っていた幹部たちでさえ、俺に首を飛ばされたのだ。 "ボス"に近づくと日本刀を足に突き立て、それを回転させた。
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