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そして約束の時間15分前。 江原学、そして見覚えのある4人が揃ってショットバーに入店。 案内された場所は入り口からかなり離れたテーブル席。 店にはバーテンとカップル、そして男性客が四、五人いるだけ。 約束の時間5分前。 "ボス"に仕掛けられている盗聴器を外し、待機していた非常階段に置いて立ち上がる。 帽子を目深に被り、タオルで口と鼻を覆い、例の弾を込めたハンドガンを手にした。 一呼吸、二呼吸。 そして約束の時間1分前。 ショットバーに入店。 店の中を見落としがないようしっかり確認し、罠の有無を調べる。 …やはり江原学は協力する気だ。 それを確信すると時間になる。 懐から銃を取り出し、銃口を天井に向けて一発脅しに放つ。 悲鳴と混乱に包まれた店内、大声を響かせた。 「黙れ!!静かにしてないとぶっ殺すぞ!そっちに集まれ!」 江原学と部下たちを除く全員を反対の片隅に集め、大人しく従ったのを見て向き直る。 「…江原学、だな?」 「……………」 「警告を無視したな。終わりだ。」 それだけ呟くと、江原学の眉間ど真ん中に弾をぶちこんだ。 "血液"が辺りに飛び散る。 身体が"痙攣"する。 そして倒れ、動かなくなった。 部下の4人もすぐに"後を追わせ"、そこには血塗れの"死体"が出来上がった。 それを写真に収め、メールを打つ。 《任務完了》
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