翠の風

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私を捕まえて離さない 茨の棘は深く食い込み 緋色の血を糧として 同じ色の花を咲かせるのだろう 痛みはない 否 肌を撫でる風は ひりひりとした痛みを与える もうすぐで花は咲く もうすぐで私は砕ける
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