二十三歳の冬

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大晦日  時間通りに車で迎えに行き、キョウコちゃんを拾って目的地へ。  車中では友人たちと遊びに行った時のことやチサトのことを話した。  オレがチサトの愚痴を言ってもキョウコちゃんは、チサトちゃんにはこんないいところがあるんだよ、と絶対悪口なんか言わない。  チサトとキョウコちゃんは中学からの同級生で、チサトの方が成績が良かったから、よく勉強を教えてもらっていたそうだ。  チサトちゃんには全然頭が上がらないんだぁ、なんて言う。  途中お腹がすいたので、ファミレスで夕食をとった。  そこから程無くして着いた遊園地では、すんなりと駐車場に車を停められたもののチケット売り場はかなりの行列ができていた。  寒い中やっとの思いでチケットを購入して入園。  始めに、遊園地の一番人気アトラクションのローラーコースターに向かった。  カウントダウンのギリギリまでアトラクションも動いているらしい。  そのローラーコースターに乗るまでも行列ができていて、でもキョウコちゃんと話しながらだと待っている時間なんて全然苦じゃなかった。  一通りアトラクションを堪能して、花火が見えそうな広場まで移動した。  もうすぐだね、なんて言いながらカウントダウンと花火を待った。  そこでもキョウコちゃんはチサトの話をしようとする。  オレは堪らず…… 「今はチサトの話は止めよう」 と、キョウコちゃんの肩を抱き寄せた。
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