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「観覧車は、乗らなくていいの?」
貴之君が言った。
「えっなんで?」
考えていたことを言い当てられて
動揺した…でも、少しだけ胸が高鳴った
「うーん、
名前が『あい』だからって、関係ないか…」
「えっ?」
さらに、びっくりする。
胸の鼓動が速くなる。
「俺の幼なじみでさー。
なんか外国のなんとか『あい』っていう観覧車に乗りたいって、小さい頃ずっと言っているやついてさ。『あい』って聞くとそれ思い出す。
おかしいよね?」
貴之君は、笑っていった。
でも、とても、愛しそうに…
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