悲鳴

23/25
前へ
/25ページ
次へ
「へぇーそうなんだ」 「んで、貴之は、れなちゃんのお願いを決して 断らない!どんなときでも、どこでも飛んでいくから」 半分笑って、でも、うんうんと頭を上下に動かしながら喋っている。 「何それ?彼女ってこと?」 さらに、膨れっ面…というか、機嫌が悪いのを 全面に出した顔で女の子は言う。 「いや、違うと思うけど…俺もよく知らん」 「何それー?!」 「うーん。俺が知ってるのは、 れなちゃんが北海大学の一年生ってこと だけだわー」 えっ…?! 「あれ?あいと同じ大学?」 「…うん」 まさか、そんなまさか… うん。れなって名前はたくさんあるし 大学の、一年生なんて本当にたくさんいる… 彼女のはずがない…
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加