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そして。
「新しいメガネにあってんじゃん、山田さん。」
「あら、メガネってもう呼ばないんだね。中村くん。」
「だってメガネかけてない姿見ちゃったから。」
「私、メガネかけはじめたの、つい最近よ。」
「そうだったっけ？覚えていないよ、そんなこと。」
「中村くんって忘れっぽい性格だね。あ、中村くんのおうちってコイのようしょく場だったよね。まさかそれも忘れた？」
「バカ言っちゃいけねえよ。オレんちは代々つづくコイ農家だ。おまえも見たら、びっくりするぜ！」
「うん、その、私コイのようしょく場見てみたいな。コイって、なんだかとても神秘的で、それでいて身近な生物じゃない？
それに…
コイは私にとって天使のようなものだから…。」
「天使…？」
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