新しいレンズからの景色
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首をかしげつづける中村くんをよそに、私はメガネのレンズをふきなおし、塾の教室の窓から、大空にうかぶ白い雲をながめた。 その白い雲は、北風にふかれて様々な形に変化したあげく、いっしゅん、大きなコイのような形を見せて、すぐにまたいろいろな生物へと変身していったのだった。 私はメガネのずれをなおして、また塾の教室のほうに視線を戻した。 おわり
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