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「救急車が通ります。道を開けて下さい。救急車が通ります。道を開けて下さい。」
まただ…
ウーー ピ-ポ-ピ-ポ-
救急車のサイレン音が、今日も耐えることはない。
パトカーも動いているのだろうか…
最近、妙な事故や事件が多発しているらしい。
何が妙かって? 例えば…上半身と下半身とがバラバラになった死体が見つかったんだとよ。
それも、血管の先が凍ってしまったのか…何故か 止血された状態だったらしい。
それとか、何かを見て以来
精神に異常を来し、病院生活を送っている人達が続出してるとか…
不気味っていうか、なんというか…ホントにそんな非現実的な話があるのかよって話だよな。
俺も、そんなバカバカしい話があるわけないって。そう思ってたさ。
この目で、その真実を目撃する前までは
~
翌日 8:00
「いっけねぇ!!」
と、俺は 布団から飛び起きる
「やべぇ、完全に寝過した~…」
そう、今日は月曜日。俺と同じ学生の皆なら、いや、社会人の人だってそのはず。また一週間。学校やら仕事やらが、始まる日だ。
そして自己紹介が遅れたが
俺は 才谷 魂(さいたに こん)
ごく普通の高校生なんだが、 バイトで時間も体力も削られる毎日。昨日も、バイトが終わってから 色々やってたら深夜2時とかを回ってて
この有様ってわけ。
これから話すのは、そんな
俺に起きた、奇妙な出来事だ。
~
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